梅雨時期に意識したい「防犯」と「ウェルビーイング」。
【防犯コラム第三回】
元刑事が語る、雨の日に生まれやすい“防犯のスキ”とは
こんにちは、
防犯対策顧問・小比類巻文隆です。
6月に入り、雨の日が続く季節になりました。
実は、私が警視庁で捜査に携わっていた頃から感じていたことがあります。
それは「人は心身のコンディションが崩れると、防犯意識も下がりやすい」ということです。
防犯というと、防犯カメラや鍵、防犯グッズを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらはとても大切です。
ですが、実際の犯罪被害の背景には、
人の「油断」や「注意力の低下」が潜んでいることも少なくありません。
梅雨時期は、“気づく力”が落ちやすい
梅雨の時期は、気圧や湿度の変化によって体調を崩しやすくなります。
頭が重い。
なんとなく疲れる。
眠気が取れない。
集中できない。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
また、雨の日は傘や荷物に気を取られ、周囲への注意がおろそかになりがちです。
・玄関の施錠確認を忘れる
・宅配便への対応が雑になる
・スマートフォンを見ながら歩く
・「早く家に入りたい」と注意力が散漫になる
こうした小さな油断の積み重ねが、防犯上のスキにつながることがあります。
防犯は「警戒」より「平常心」。アロマで整える“気づく力”
私は刑事時代、数多くの事件現場を見てきました。
その中で感じたのは、危険な場面ほど、冷静さが重要だということです。
慌てている人ほど異変に気づきにくい。
疲れている人ほど判断を誤りやすい。
逆に、心が整っている人は小さな違和感に気づきやすいのです。
防犯で本当に大切なのは、常に緊張して暮らすことではありません。心身を整え、落ち着いた状態を保つこと。それが結果的に、防犯力の向上につながるのです。

・ローズマリー
集中力や思考のクリアさをサポート
・レモン
気分転換やリフレッシュに
・ペパーミント
頭をすっきりさせたいときに
こうした香りは、梅雨時期特有の重だるさや気分の落ち込みを和らげる手助けになると言われています。もちろん、アロマだけで犯罪を防ぐことはできません。ですが、心を整える→注意力が高まる→異変に気づきやすくなるという流れは、防犯とも深くつながってきます。
住まいを整えることは、防犯にもつながる
防犯とは、何か特別な対策をすることだけではありません。
玄関を片付ける。
照明を見直す。
家族で防犯について話し合う。
心地よい香りの中でリラックスする。
そんな日々の積み重ねが、「安心して暮らせる住環境」をつくります。
私は長年の捜査経験を通じて、「暮らしが整っている人ほど、防犯意識も高い」ということを実感してきました。
梅雨の季節だからこそ、住まいと心を整える時間を持ってみてはいかがでしょうか。防犯とは、恐れることではありません。自分自身と大切な人が、安心して暮らせる毎日をつくるための習慣なのです。
防犯対策顧問
元警視庁刑事・治安戦略アナリスト 小比類巻文隆
1973年・青森県出身/中国語通訳/1993年警視庁入庁〜2023年退官組織犯罪、麻薬・薬物銃器対策、国際犯罪における秘匿捜査などを専門とし、警視庁にて30年にわたり数々の重大事件に対応。「複雑化する犯罪・社会構造のなかで、行政と民間が手を携えて治安に取り組むことの重要性」を痛感し、退官後はその知見を活かし、地域防犯・外国人対策・企業の危機管理支援など、治安戦略のプロフェッショナルとして、作家、コメンテーター、講演家など、幅広い情報発信と活動を行っている。
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